留学やワーホリ、海外インターンを終えた人の中には、このまま海外で働きたい!と考える人も多いのではないでしょうか。
私もそのうちのひとりで、ワーホリをしながらオンラインを使った転職活動を行っていました。
そこで今回は、企業のホームページから直接応募する際のオンライン就活の進め方を解説したいと思います。
海外転職に向けてまずはじめにやったこと
転職活動をすると決めた私はすぐに現地の求人情報を調べることから始めました。
どうやって求人情報を調べたかというと
- 企業のホームページで採用情報を見る(=自分で直接応募)
- 転職エージェントのホームページを見る(=転職エージェントに仲介してもらって応募)
この二通りの方法です。
この記事では、このうちの「企業のホームページで採用情報を見る」について掘り下げていきます。
海外転職で企業ホームページから直接応募するメリット
私が思う直接応募のメリットは
- 企業と直接やり取りできる
- 志望度の高さを伝えやすい
この二点です。
転職活動では転職エージェントを利用する人が多いと思いますが、その場合、企業と直接やり取りする場面が少ないことに対するジレンマがあると思います。
私も直接応募と並行して転職エージェントを使っていましたが、「この前依頼したあの件はもう企業に確認してくれたのかな?」と焦りを感じることが何度かありました。
直接応募ではそのストレスがありません。
また、企業としてはやっぱり直接応募してくれる求職者からの方が熱意を感じるのかな?とも思います。
直接応募で転職活動をする時の流れ
採用情報を調べる
応募したい企業が決まっている場合、その企業のホームページで採用情報を見る人がほとんどではないでしょうか。
もしそこで希望職種の募集がかかっていればそのまま応募することも可能ですし、人事へ問い合わせてまずは詳細を聞いてみるというのも可能です。
私は応募したい企業は特に決まっていなかったんですが、やりたい職種は決まっていたので、「職種+国名」で検索していろいろな企業を見ていました。
あとはWantedlyというサイト。
転職活動を始めるまで知らなかったのですが、ビジネスSNSとして有名ということで、こちらも活用していました。
各企業の事業内容や社員インタビューのみならず、現地の生活情報がたくさん掲載されているので、異国の地で働くイメージもしやすくなると思います。
応募する
ホームページの応募フォームから応募します。
応募フォームが設置されていない場合は、採用担当者のメールアドレスが記されてあると思うので、そのメールアドレス宛てに履歴書を送ります。
その企業が日系なのか外資系なのかで、履歴書も日本語と英語、どちらが必要になるか変わってきます。
指定されたものをすぐに送付できるよう、あらかじめ日本語と英語の履歴書どちらも用意しておきましょう。
もし、指定されていなくてどちらを送るか迷ったら英語の履歴書を送るのが無難です。
仮に日系企業へ応募するとしても、企業がある場所は海外なので。
英語の履歴書の書き方がよく分からないという方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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面接を受ける
書類選考が合格したら面接を受けます。
面接はアプリを使用してビデオ通話形式で行われます。
企業から面接時に使用するアプリ(Skype、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Wherebyなど)を指定されるので、面接までにインストールしておきます。
企業によっては面接専用のURLを送ってくるところもあるので、その場合はアプリをインストールしておく必要はありません。
面接当日は、事前に送られてきたURLを開けばテレビ通話に繋がります。
一次面接を通過したら、二次面接、最終面接と進んでいきますが、これも全てビデオ通話形式の面接でした。
面接回数は企業によって違いますが、2~3回実施するところが多いです。
私が受けた企業の中に1社だけ、面接1回で合否を出すところがありましたが、これは稀なパターンだと思います。
内定通知が届く
面接も終わりあとは結果を待つのみ。
めでたく最終面接を通過すると内定通知が届きます。(通過していなかったら、それ相応の連絡です)
内定通知のメールの内容は企業によってばらつきがある印象でした。
私が受け取った中から3パターンをご紹介します。
- A社(外資大手企業):入社承諾書添付なし、待遇の詳細不明、オファー面談必須
- B社(外資中小企業):入社承諾書添付あり、待遇の詳細明記あり、オファー面談希望者のみ
- C社(日系中小企業):入社承諾書添付なし、待遇の詳細明記あり、オファー面談希望者のみ
オファー面談を受ける
オファー面談は必ず受けましょう。
特に外資系の場合、労働条件の確認は慎重にした方がいいかと思います。
その際、相手の英語が聞き取れないからと言ってそのまま流すことなく、分かるまで聞いて大丈夫です。
オファーされたということは、最終決定権はこちらの手にあるということなので、構えることなくリラックスして臨みましょう。
上記のB社、C社のように希望者のみオファー面談をするという場合でも受けた方がいいと思います。
どこの企業のオファーを承諾するかで今後の人生が大きく変わることも考えられるので、労働条件や福利厚生など、聞きにくいなんて思わず遠慮なく聞いて大丈夫です。
オファー面談は自分と企業とのギャップをなくすための最終確認の手段です。
私は後悔したくなかったので疑問点は全て確認しました。
入社承諾する
オファー面談を受けて、納得できたらいよいよ入社承諾です。
そして、契約が成立したら、次はビザ取得に向けての準備が待っています。
企業からの指示や、大使館・領事館、外務省の規定に沿って準備を進めましょう。
直接応募で転職活動をして困ったこと
転職活動を進める中で、いくつか困ったことがありました。
いずれも外資系企業だったのですが
- 応募したのに連絡が返って来ない
- 面接を終えたのに合否の連絡が遅い
ということがあり、困惑しました。
外資系企業によくあることなのかどうかは分かりませんが、日系企業に応募した時にはなかったことなので、そういうことなのかなと。
もしかしたら単に私の運が悪かっただけかもしれませんが、応募しても連絡が来ない場合は、もうその時点で「求職者に対してちょっとルーズな会社なのかも」と割り切って次に進んだ方がいいなと思いました。
そして、さきほど上記で挙げたA社についても少し問題があったので補足。
こちらは応募後すぐに返事があり、一次面接、二次面接、最終面接と、3~5日おきというペースで順調に進みました。
大手企業ということもあってか、人事の対応も良く、スムーズだなと思っていました。
ただ、最終面接を終えて10日が経過しても連絡がなく、2週間が経過しても連絡がなく、結局A社から内定通知が届いたのは3週間経過してからでした。
その間、状況がどうなっているか問い合わせても良かったんですが、他に選考が進んでいる企業もあったのでそちらに集中していた私。
ちなみに上記で例に挙げた通り、A社からの内定通知には待遇の詳細が書かれていませんでしたが、これはA社がオファー面談必須なことと関係していて、待遇の詳細はオファー面談の際に聞くことができました。
初めはA社に入りたい思いで応募していたのですが、まだかまだかと結果を待っているうちに気持ちも薄れてしまい、最終的には辞退してしまいました。
もったいない気もしましたが、後悔はありませんでした。
企業側の対応が自分の入社意欲にこんなにも影響するのか、と気付けた出来事でした。
まとめ
直接応募は、転職エージェントに仕事を紹介してもらう応募方法とは違って、企業とじっくり話ができる点が最大のメリットだと思います。
オファー面談の時にも自分の能力に見合った報酬が得られるよう自分で交渉することが可能です。
でも、これは利点でもあり、難しいところでもあります。
私のように初めての海外転職となると、何もかも手探り状態で進めていくことになります。
そういう時は、転職エージェントの力を借りるというのもひとつ選択肢だと思います。
前述通り、私は直接応募で複数の企業を受けながら、転職エージェントも活用して転職活動を行っていました。
ということで次回は、転職エージェント経由で就職活動をした場合の流れを解説していきます。
追記:転職エージェント経由の応募についてまとめました。こちらも参考にしてください。
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