ワーホリをする人の中には、ネイティブ環境で活発なコミュニケーションを取りながら働きたい、と考える人も多いのではないでしょうか。
私もそのひとりで、ワーホリ中はいくつかのローカルジョブを経験しました。
ワーホリのローカルジョブと聞くと、レストランやカフェの仕事を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実はそれだけではありません。
私が経験したローカルジョブの中には、ケアホームの仕事があります。
その時の英語力はまだまだ未熟でしたが、そんな私でも現地企業で働くという貴重な経験をすることができました。
ワーホリをする人の中には看護師などの医療従事者も多いと思うので、もしかしたら私の経験が役に立つのでは・・・?と思い、ケアホームで働くまでに準備したことや流れをまとめました。
・ワーホリをしようと思っている看護師の人
・ローカルジョブに興味がある人
・ワーホリでローカルジョブをするのは難しいと思っている人
ちなみに、私は日本の看護師免許があるだけなので、何の資格もないニュージーランドでは看護師として働けません。
ケアホームではケアギバーとして雇用され、その業務内容は日本でいう看護助手と介護士を合わせたような感じ。
具体的には施設利用者の食事介助や排泄介助、入浴介助や着替えの手伝い、そして移動の介助など。
さらには一緒に体操をしたり歌を歌ったり、といった内容です。
ニュージーランドのケアホームで働くまでの流れ
英語履歴書(カバーレターとレジュメ)の作成
まずは英語履歴書(カバーレターとレジュメ)の作成にとりかかりました。
英語履歴書には日本の履歴書のように決まった型がないので、自分のオリジナルです。
仕上がった英語履歴書はネイティブに添削をお願いしました。
語学学校に通っている人は、英語履歴書の書き方を教えてもらえる講座があるので、そこに参加すればだいたいのことは教えてもらえると思います。
私はそのような講座には参加せず、その時住んでいたシェアハウスの日本人オーナーが紹介してくれたネイティブの女性に添削をお願いしました。
彼女は英語と中国語のネイティブで日本語も堪能。
さらに会社経営者ということで、面接官側の目線で英語履歴書を添削してもらうことができました。
英語履歴書のサンプルも載せておくので、必要な方はぜひ参考にしてください。
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英語履歴書を持って求人応募
仕上がった英語履歴書を持って、直接ケアホームへ出向きました。
この時、求人募集中だったわけではなく、履歴書を受け取ってもらえたらいいな、という期待を込めての突撃訪問でした。
まずは受付事務へ行き、簡単な自己紹介と、仕事を探している旨を話しました。
するとこの日はあいにくマネージャーがいなかったため、別の日に出直してほしいとのこと。
正直、英語力が未熟なワーホリなんて相手にされないだろう、と追い返されることを覚悟して出向いていたので、出直す機会をもらえたことには驚きました。
マネージャーと1対1の面接
後日、マネージャーに履歴書を渡すため、指定された日に再訪しました。
履歴書を渡すだけで終わりかと思っていましたが、ケアホーム指定の応募書類を記入するよう言われ、そのまま面接を受けることになりました。
面接で質問された内容は
- 志望理由
- 日本での専攻と看護の経験年数
- 持っている資格
- ビザの種類
- 働ける曜日と時間
上記の通りです。
面接終了後には、パスポートとビザのコピーを取られました。
また、働くためにはリファレンスレター(経歴証明)が必要とのことで、前職の責任者に問い合わせるよう指示されました。
リファレンスレター(職歴証明)を提出
前職の元上司へメールで連絡を取って状況を説明すると、快く協力してもらうことができました。
元上司は、ケアホームのマネージャー宛てに英文でリファレンスレターを書いて、それをメールで送ってくれました。
このメールは私を通してやり取りしたわけではなく、元上司とマネージャー間での直接のやり取りです。
ちなみにここでいう職歴証明とは、「私がケアホームに提出した履歴書の内容には噓偽りがない(=看護師としての職歴がある)」ということを証明するための簡易的なものであり、職場が発行する正式な職歴証明書ではありません。
リファレンスレターで私の職歴が確認できたところで、マネージャーから契約の話を進めたいと連絡がありました。
仕事内容に同意し契約書にサイン
ケアホームで働くにあたり、契約書にサインする必要があります。
渡された契約書やその他の書類を持ち帰り、よく読んでから必要な項目を記入。
サインし終えた書類一式をマネージャーに返却、無事に契約が成立しました。
履歴書を持って突撃訪問した日から契約成立までにかかった時間は、2週間ほど。
初めてのことだったので、一生懸命やっているうちにあっという間に時間が過ぎていました。
ニュージーランドのケアホームで働いて感じたこと
働いているスタッフは全員英語ネイティブで、施設利用者も現地の人(Kiwi)やヨーロピアンが多かったです。
やはりネイティブと一緒に働いていると、英語コミュニケーションに対する意識は向上しました。
そして、それと同時にかなり焦りました。
ネイティブの会話のスピードについていけなかったり、自分の言いたいことがなかなか言葉にできなかったりして、何度へこんだか分からないほどです。
語学学校に一年通っていましたが、それが実生活ですぐに活かせるわけでもなく、自分の英語が全然通用しないことに悔しさでいっぱいになったこともありました。
しかし、働いているスタッフや入居している施設利用者はそんな私に厳しくも優しい声かけをしてくれ、働く以上は他のスタッフと同じようにひとりの責任ある人、として接してくれました。
聞きなれない医療用語があったり、ネイティブならではの言い回しがあったり、勉強になることがとても多かったです。
まとめ
以上、日本の看護師免許を活かしてニュージーランドのケアホームで働いたお話でした。
ワーホリではいろんな仕事に挑戦することができます。
日系のお店、レストランやカフェ、そして現地企業。
実を言うと、英語力にも自信がなく、ワーホリでケアホームのような場所で働いている日本人にも会ったことがなかった私は、とりあえずできることだけやってみよう、と当たって砕けるつもりでいました。
それでもこうした機会に恵まれたのは、あの時勇気を出して挑戦してみたからこそだと思います。
これからワーホリをする人にも、「ちょっとやってみたいな」と思うことがあれば、どんどん挑戦してほしいと思います。
何事もやってみる価値ありですよ!