ワーホリではローカルジョブをしたい!と思っている人は多いのではないでしょうか。
外国人と一緒に働くという、ワーホリならではの経験ができるローカルジョブ。
やっぱり一度は経験したいですよね。
中でも、レストランやカフェの仕事はとても人気です。

でも、レストランやカフェーのオーナーの中には、ワーホリの日本人に対してきちんと給料を払おうとしない人もいます。

私もレストランで働いていましたが、その時のオーナーが給料を払ってくれない人でした。
こんな状況に泣き寝入りする日本人ワーホリを一人でも減らすため、給料を払ってくれないオーナーから学んだワーホリで気を付けるべき事をお話したいと思います。
ちなみにその給料ですが、一悶着あった後できっちり全額支払ってもらいました。
(諦めなかった私偉い!)
レストランのオーナーが給料を払ってくれない
私が働いていたレストランでは、普段はマネージャーがスタッフのシフトを管理していました。
出勤時と退勤時には自分で働いた時間を記入するのが決まりで、給料は毎週決められた曜日に振り込まれます。

最初におかしいなと思ったのは、そのレストランで働き始めて2週間経った頃でした。
振り込まれた給料の金額が働いた時間と合わないため、マネージャーに確認したところ、レストラン側のミスだということが分かりました。
すぐに対応してくれたこともあって、「確認して良かったー!単なる計算ミスなら次からは大丈夫でしょ」と、私は仕事を続けました。
しかし、毎週毎週振り込まれる給料がちょっとずつおかしい・・・。
次第にこれは単なる計算ミスではないな、と思うようになりました。
そして毎回マネージャーに「きちんと給料を振り込んで欲しい」とお願いする始末。
いつの間にか、足りない分の給料はその翌週の給料と合算して振り込まれる、というのがパターン化してしまい、給料が合っているか確認するのも楽ではなくなりました。

給料を払ってくれないオーナーに不信感が募り仕事を辞める
毎週わざと計算ミスをするオーナーにさすがに嫌気がさし、働き始めて3ヶ月になる頃このレストランは辞めました。
せっかくのローカルジョブなのに?と思う人もいるかもしれませんが、給料を払ってもらえないことに目をつぶってローカルジョブを続けるなんてこと、あってはなりません。
英語が未熟な日本人だからこれくらい分からないだろうという、見下すかのような空気があったのは確かで、これは許されることではありません。
この時私は、このレストランとは別でカフェの仕事を掛け持っていました。
同時にふたりのオーナーと関わっていたわけですが、日本人ワーホリに対する態度の差は歴然でした。
そして、いつまでもこのオーナーのもとで働くのはよくないと思い、辞めると決めてからは本当にすぐ辞めました。
もちろんその時点でまだ未払いの給料があったので、きちんと振り込むようお願いしたのは言うまでもありません。
それと、ホリデーペイも。
給料は払ってくれたけどホリデーペイを払わないオーナー
ホリデーペイって何?という方のために説明します。
ニュージーランドでは1年以上働くとアニュアルリーブという4週間の有休をとることができます。
これは、現地の人もワーホリの日本人も同じように与えられる権利ですが、ワーホリでは1年以上働く人ばかりではありません。
そんな時、有休の代わりにもらえるのがホリデーペイで、そこで稼いだ給料全額の8%を現金で支払ってもらうことができます。

たとえ私のように3ヶ月ほどしか働いていなかったとしても、このホリデーペイを受け取る権利はあり、またオーナーには支払いの義務があります。
しかしこのレストランのオーナー、なかなかホリデーペイを払おうとしません。
「そんな決まりはない」だとか、「もう支払って済んだ」とか・・・。
しまいには「うちの会計士が計算したんだから間違いない!これ以上払うものはない!」というメールが届きました。

幸いなことに、給与明細は全てメールで受け取っていました。
そこにはホリデーペイも加算されていたため、私は自分が受け取れる金額も分かっていました。
そこで、「ここに書かれているホリデーペイの支給額を払ってくださいね!来週までに振り込みが確認できなかったら労働局に相談します」とオーナーに返信。
すると数日後、無事に振り込みが確認できました。
労働者を守るための法律が整備されているニュージーランドでは、労働者から報告があればすぐに営業停止になることもあります。
オーナーは、労働局に相談されては困ると思ったはずです。
オーナーから学んだ、ワーホリで気を付けるべき事
ニュージーランドの労働事情を把握する
ニュージーランドで働くからには、ニュージーランドの働き方をきちんと知っておくことが大切です。
給料やホリデーペイがいつどのように支払われるのか。
また、レストランやカフェで働くとしたらまかないは出るのか、など。
私はこのレストランで働くことが決まった時、ホリデーペイがもらえるかどうか確認していませんでした。
というのも、もらえて当然だと思っていたからです。
しかし、現地の労働事情をよく知らない日本人だと思われてしまえば、ホリデーペイの支払いもごまかされる可能性があります。
面接の時には遠慮せず、「ホリデーペイはもらえますよね?」ときちんと確認した方がいいです。
ニュージーランドの労働事情を知っている、ということをオーナーに分かってもらっていたら、私はもう少しストレスなく働けていたはずです。
またニュージーランドでは、働き始める前にトライアルという一日体験のような機会があります。
これはお店側はこの人はテキパキ働けるか?というのを見て、雇うかどうか決めるものですが、私たち労働者側がオーナーやスタッフを見て、そこで働くかどうかを決める機会でもあります。
トライアルの時はスタッフと積極的に会話し、職場環境を把握することをおすすめします。
ニュージーランドの労働事情を知っている人に相談する
労働事情は自分で調べて把握しておくのが一番ですが、それでも慣れない環境にいると分からないこともあります。
そんな時はひとりで抱え込まず、周りに相談しましょう。
私はありがたいことに相談できる日本人がいました。
ニュージーランドで長年お店を経営する日本人夫婦、それにニュージーランドの現地企業で働くシェアメイト。
自分では分からない情報や、ニュージーランドの決まりをたくさん知っていて、彼らからアドバイスを受けることができました。
困った時は、信頼できる日本人に相談することも大切です。
良い・悪いを言える精神力を持つ
給料やホリデーペイをきちんと支払ってもらえないのは英語が未熟だから仕方ない、ワーホリだから仕方ない、と考えてほしくありません。
英語が未熟でも、ワーホリでも、雇うと決めたのはオーナーで、その時点で誰にでも正当な対価を受け取る権利はあります。
「ローカルジョブがしたかったから、給料は低いけど我慢しよう」とか、「あとから給料上げてもらえばいいかな」とか、そういう考えは間違いです。
このような日本人ワーホリが増えてしまうと、日本人は騙せると考える悪質なオーナーも増えるかもしれません。
毅然とした態度で、良いことは良い、悪いことは悪い、と言える精神力を持ってほしいと思います。
まとめ
給料を払ってくれないオーナーに出会って大変なこともありましたが、学んだ事もありました。
これからニュージーランドでワーホリをする人には
- ニュージーランドの労働事情を把握する
- ニュージーランドの労働事情を知っている人に相談する
- 良い・悪いを言える精神力を持つ
これらのことを大切にしてほしいと思います。
脅すような内容になってしまいましたが、実際こうした悪質なオーナーのもとで泣き寝入りする日本人ワーホリは多いのです。
ひとりでも多くの日本人ワーホリが、最高の思い出とともに帰国できればいいなと思います。
一生に一度のニュージーランドワーホリですから。