同じ職業でもこんなに違う!病棟看護師が美容外科看護師の仕事を考察

看護師を目指す学生の中には、働き方の選択肢が多いことから、どこに就職しようかと迷う人もいるのではないでしょうか。

大学病院に介護施設、個人病院から美容外科まで、看護師の活躍の場はさまざまです。

私は大学病院の病棟で働いていたことがありますが、その頃から今もずっとお世話になっているのが美容外科。

 

ちあ
医療脱毛を受けに行ってるよ!

 

初めて美容外科に足を踏み入れた時は、「ここってほんとに病院なの?」と衝撃を受けたものです・・・。

そして美容外科に通っていると、同じ看護師でも働く場所が違えば全然違う仕事みたいだなと感じます。

この記事では、元・病棟看護師の私目線で、美容外科看護師の仕事について考察したことをお伝えします。

就職先に悩む看護学生の方に、働き方の一例として参考にしてもらえると嬉しいです。

 

同じ看護師でも全然違う?病棟看護師と美容外科看護師の仕事

病棟看護師の看護の対象は患者さん

病棟看護師は、怪我をしたり病気を抱えたりしている患者さんを対象に看護を提供しており、基本的には夜勤があります。

患者さんは軽傷から重症までさまざまで、入院日数が1日だけの人もいれば、数ヶ月という長期の入院が必要な人もいます。

患者さんは事故や病気などによって何らかの障害を抱えており、投薬や手術といった治療を受けながら元の日常生活に戻ることを目標としています。

病棟看護師はそうした患者さんに対して傷の処置をしたり、投薬管理をしたり、リハビリテーションを促したりと、患者さんの生活に寄り添いながら仕事をします。

入院中の患者さんからすると、看護師との関りは「生活の一部」となり、お互いの信頼関係も強くなっていきます。

特に、長期にわたり入院している患者さんの場合、看護師の名前や性格も覚えてくれて、「○○さん、おはよう」と名前を呼んでくれたり、「○○さん、昨日のお休みはゆっくりできた?」と気にかけてくれたり。

治療に関することだけでなく、世間話や家族の話にまで花が咲く、ということもしばしばあります。

 

ちあ
患者さんとの信頼関係ができると、治療もスムーズ!

 

また、病棟看護師は患者さんの家族とも密にコミュニケーションをとります。

治療の状況を報告したり、退院後の目標を一緒に設定したり、病棟看護師は患者さんだけでなくその家族までひっくるめて看護を提供しています。

 

その一方、美容外科看護師の看護の対象はお客さん

美容外科看護師は、「きれいになりたい」、「コンプレックスを解消したい」という思いを抱えたお客さんを対象に看護を提供しており、夜勤はありません。

お客さんは、怪我や病気を治すために美容外科に通うわけではなく、自分を磨くのを目標に病院に通います。

(※事故などでできた傷の治療のために美容外科に通う人もいるので例外はあります。)

これは、「元の日常生活に戻ること」を目標に治療を受けている患者さんとの決定的な違いです。

美容外科看護師は、そうしたお客さんに対し納得いく施術が受けられているか確認したり、何かトラブルは起きていないか確認したりします。

施術は数十分から数時間という短い時間なので、お客さんと美容外科看護師が施術に関係のない世間話で盛り上がるということもありません。

お客さんにとって、その短い時間の中で美容外科看護師がどれだけ真摯に向き合ってくれたか、精神的サポートまでしてくれたか、というところが大きなポイントになります。

また看護の対象が患者さんではなくお客さんという点から、接客業に通ずるホスピタリティー精神が求められます。

お客さんに対する所作や、話す時は敬語を使うということを徹底しています。

美容外科看護師とお客さんとの間には信頼関係が欠かせませんが、ほどよい距離を保つことも大切です。

 

ちあ
世間話よりも、施術に対するお客さんの満足度の把握が大事!

 

また病棟看護師とは違い、美容外科看護師がお客さんの家族までひっくるめて看護を提供することもありません。

施術を受ける前に、お客さんには家族の連絡先も同意書に書いてもらいますが、あくまで緊急用です。

お客さんにはプライバシーが保護されていることを知ってもらい、安心して施術を受けてもらうことが大切です。

 

病棟看護師でも美容外科看護師でも必要なスキルは同じ

 

病棟看護師と美容外科看護師の仕事内容はそれぞれに特徴があり、その違いは大きいです。

病棟看護師が患者さんにかける代表的な言葉と言えば「お大事に」ですが、美容外科看護師がお客さんにかける言葉は「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」です。

同じ資格を持って働いていても、働き方が違えば使う言葉もこんなに違うので、まるで別の職業かのようです。

しかし実際、全く違うのか?と言うとそんなことはありません。

看護の対象が患者さんであってもお客さんであっても

  • 人の悩みを汲み取って問題を解決できる
  • 専門職としてできるアドバイスをする
  • 豊富なの知識と正しい技術で安心・安全な看護を提供する

こういったスキルが求められる点では同じです。

働く場所が違っても、仕事の内容が違っても、患者さんあるいはお客さんのQOLを向上させるため、看護師はいつも一生懸命です。

 

ちあ
違いもあるけど共通点もいっぱい!

 

看護師には活躍の場が多い分、それぞれの場所でどんな仕事をしているのか違いが気になりますが、根本は同じだと思っています。

 

まとめ:自分と違う働き方を知ることで新しい発見がある

 

私は病棟での勤務経験しかありませんが、医療脱毛を受けに美容外科へ訪れたことをきっかけに、看護師の働き方ってこんなに幅が広かったのか!と気付くことができました。

違う働き方を知ることで新しい気付きを得られたのはもちろん、自分の仕事と向き合うこともできたので、日頃からいろんなことに興味を向けておくのは大事だなと思いました。

ここでは働き方のほんの一例を取り上げましたが、この他にも介護施設や訪問看護ステーションなど、看護師には幅広い選択肢が用意されています。

これから看護師を目指す学生のみなさんには、焦らずゆっくり、自分が目指す働き方を実現してほしいと思います。

あ、それにしても医療脱毛ってほんとに快適ですね!

 

ちあ
だいぶすべすべになってきたよ

 

美容外科で働いている看護師のみなさんは、自分の勤務先で医療脱毛を受けているんでしょうか?

同僚の看護師に施術してもらうのってちょっと恥ずかしい気もするけど、どうなんだろう?

と、そんなどうでもいいことが気になって仕方ありません^^;


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