ニュージーランドでワーホリをしていました。
そんなある日、スライサーで野菜をスライスしていると、勢い余って右手親指をやってしまいました。
結局1ヶ月通院する羽目になり、今でも傷跡は残ったまま。
ワーホリの思い出を自分の指に刻むという、思わぬニュージー土産を手に入れるとともに、保険のありがたみを実感した出来事でした。
ワーホリ中に怪我をして労災保険が適用された
どこで怪我をしたの?
ワーホリ中にいくつかの仕事を経験したんですが、そのうちのひとつがカフェのキッチン。
料理もベーキングも好きな私は、カフェでの仕事を楽しんでいました。
そして、いつものように野菜をスライスしていた時、なんと勢いあまって自分の親指までスライスしてしまいました。
家庭のスライサーとは違ってかなり鋭い刃だったため、指は無残な姿に・・・。
何が起こったか分からず、一瞬思考停止しました。
すぐに病院へ向かう
偶然居合わせたカフェのオーナーの息子さんがすぐに病院へ連れて行ってくれました。
急な怪我でパスポートやクレジットカードなど何も持ち合わせておらず、身分証明もできない状態。
そんな状態でほんとに治療してもらえるのだろうかと不安でしたが、無事治療を受けることができました。
まずは問診表を記入。そして医師の診察がありました。
怪我をした時、野菜をスライスしていたことを説明すると、破傷風のワクチンを打つ必要があるとのこと。
ワクチンを接種したあとすぐ、指の処置をしてもらいました。
親指は縫う必要はないとのことで、スライスした部分をひたすらテープでぺたぺたとくっつけてもらい、ガーゼでぐるぐると保護されました。
そして、帰る前に薬局へ。痛み止めを二種類出してもらえました。
治療費の支払いは?
仕事中の怪我ということで、労災保険が適用されるだろうとのこと。
付き添ってくれていたオーナーの息子さんが初診時の治療費と薬局での支払いを一旦立て替えてくれました。
(治療費の領収書は手元にないので金額は覚えていません。薬局でもらった領収書は今も手元にあり、こちらは32.50ドルでした。)
その後1ヶ月にわたり、計6回の通院が必要でしたが、その間にオーナーが労災保険の手続きを済ませてくれたおかげで、治療費は一切かかりませんでした。
パスポート等何か提示する必要があるか病院に確認しましたが、「会社が手続きしてくれているから何もしなくていい」とのことで、私は何も提出していません。
受付で名前を言って、処置をしてもらって、処置が終わったら帰る。
これを6回繰り返しました。
ワーホリで労災保険が適用されたのは運が良かっただけ?
これは他に比べようがないので分かりませんが、もしかしたら労災保険が適用されたのは運が良かっただけかもと思っています。
と言うのも、働いていたカフェのオーナーはKiwiで、そのカフェはオークランドでも有名なお店でした。
いわゆる「ちゃんとしたお店」です。
オークランドには、カフェに限らずKiwi以外の外国人が経営しているお店が多数あり、中にはスタッフの管理がずさんなお店があるのも事実です。
ワーホリではローカルジョブをしたい!と思っている人は多いのではないでしょうか。外国人と一緒に働くという、ワーホリならではの経験ができるローカルジョブ。やっぱり一度は経験したいですよね。中でも、レストランやカフェの仕事[…]
外国人オーナーだった場合、ここまで迅速丁寧な対応はしてもらえなかった可能性があります。
ちなみに、労災保険は私自身が契約していたわけではなく、雇用主が保険会社と契約していたものなので、詳しい契約内容は分かりません。
日本で働いていた時にも労災保険にお世話になったことはないため、正直どういう仕組みなのかとか、どういう条件で適用されるのかとか、私はよく分かっていません。
カフェのスタッフ達には迷惑をかけてしまいましたが、あの時しっかりした人たちが周りにいたおかげで無事に治療を受けられたと思うと、これも良い経験だったと思います。
ワーホリに行くなら海外旅行保険に加入しよう
渡航先では何が起こるか分かりません。海外生活を送るうえで、「自分は大丈夫」という油断は禁物です。
私のような怪我だけでなく、病気になることも考えられるので、海外旅行保険へは予め加入しておきましょう。
もし怪我や病気をした場合は、保険会社に電話かメールをして事情を話せばすぐに対応してもらえるので、大きな安心材料になるはずです。
ちなみに私も海外旅行保険には加入していたので、まずはその保険会社に連絡を取ろうかと思っていましたが、それより先にカフェのオーナーがいろいろ手配してくれたので、海外旅行保険を使うことなく治療を終えました。
後で気付いたことですが、自分で加入している海外旅行保険と現地の労災保険は全く別物なので、連絡を入れておけばよかったかなと思います。
まとめ
今回私は仕事中の怪我だったため、運よく労災保険が適用され治療費ゼロで治療を受けることができました。
想定外のアクシデントでどうなることかと思いましたが、今となってはワーホリの忘れられない出来事として思い出に残っています。
(というか未だに指が痛いので、忘れようにも忘れられない)
ということで、みなさん保険は大切です。
備えあれば患いなしなので、海外旅行保険にはきちんと加入しておきましょう。
そして、スライサーを使用する際はくれぐれもご注意ください。