・コミュニケーション能力だけでは不十分
・営業職に必要なのは「稼ぐ力」
・転職面接でアピールすべき内容
私は新卒でちゃんとした就活を経験したこともなければ、営業職を経験したこともないような、言わば社会人ド素人。
そんなド素人だからこそ、転職活動中は面接対策を徹底していました。
最終的に転職先として選んだのは営業職ではなく、志望度が高かった別の企業だったのですが、営業職の転職面接を受ける中で気付いたこと、勉強になったことはたくさんありました。
ということで、未経験から営業職への転職を希望している人へ向けて、もしかしたら役立つかもしれない面接テクニックをまとめました。
少しでも転職活動の参考になれば嬉しいです。
なお、この記事で解説しているのはBtoBの営業面接に関することであり、BtoCについては触れていません。予めご了承ください。
※ところで新卒でちゃんとした就活を経験したことがないってどういうこと?と思った方、それに関してはこちらの記事にあります。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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営業未経験者は営業職に必要な力を勘違いしている?
営業未経験者が営業職に転職したい場合、「営業職に必要な力」を正しく理解していないと、内定を取れる可能性は低いです!
営業職に必要な力というと何を思い浮かべますか?
- コミュニケーション能力
- ヒアリング能力
- 企画提案が得意
こういった能力を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
営業職はクライアントと一番違い距離で仕事をするので、確かにこれらの能力は欠かせません。
会社もこのような人材を求めているのは確かですが、このような能力は営業職として働くにあたり当然備わっているべきもの。
営業未経験者が転職面接でコミュニケーション能力をアピールしただけでは、面接は突破できません!
営業職に必要な力をアピールしたのに内定がもらえない理由
面接で、コミュニケーション能力や企画提案が得意だということをアピールしたにも関わらず内定がもらえない理由は明確。
アピールすべきポイントを間違っているからです。
- 営業職に必要なのは稼ぐ力
- 営業職の役目は会社の利益を上げること
上記二点を意識して面接に臨まないと、いくらコミュニケーション能力が長けていようと、そしていくら企画提案が立派にできようと、内定には繋がりません。
売り上げを出せない営業職は会社の利益に貢献できません。営業職は利益を生んでこそ、評価されます。
というわけで、営業職に求められている本当に必要な能力とは何なのか、まずはこれを理解しておく必要があります。
アピールポイントを見直せば営業未経験でも評価に繋がる
「稼ぐ力」があるということをアピールできれば評価に繋がります。
面接官に伝えるべきは、営業未経験でありながらも営業職に求められる力を理解している、ということ。
これができれば、営業未経験者でも営業職に転職できる可能性はかなり上がります。
「売り上げは後から付いてくるものだ」とか、「コミュニケーション能力あってこその営業職だ」とか、いろいろ思うことはあるかもしれませんが、このような考えは一旦捨ててください。
営業未経験者が面接を突破するためにアピールすべきこと
営業職に必要な力を持っていると面接官にイメージさせる
面接を突破するためには、“私は会社にとって利益をもたらす存在ですよ”というこをアピールすることが大切。
面接官に「この人は稼いでくれそうだな」、「この人を雇えば会社の利益に繋がりそうだな」、とイメージさせることができれば、営業未経験でも営業職への転職はかなり現実的です!
突然ですが、ここで私が面接官から受けたフィードバックをご紹介したいと思います。
実際に受け取ったものとは表現を変えて、ざっくりとした内容にしていますが、まずはご覧ください。
- コミュニケーション能力の有無
- 営業職として活躍できる素質の有無
このようなことが、合否の判断材料として見られているのが分かります。
こうした評価を得たことに対する自己分析ですが、面接前の事前調査をしっかり行っていたのが結果に繋がったのではないかと思います。
事前調査としてやったことは
- 既存のクライアント
- 今後開拓されると思われる新規クライアント
これらを分析すること。応募企業のホームページを見ながらクライアントの情報を調べました。
面接の際にクライアントを例に挙げて具体的な話をしたことで、面接官に“営業職として活躍する姿”をイメージさせることができたのだと思います。
営業職の面接前に把握しておきたいクライアント情報
転職面接には、営業経験豊富なライバルも当然います。
営業経験が豊富な人は、前職での実績を具体的な数字を用いてアピールできます。
しかし営業未経験の場合、そんな数字はありません。数字に変わるもので勝負しなければなりません。
そのためにも、クライアント情報を把握しておきましょう。
面接ではどんな質問が飛んでくるか分かりません。
何を聞かれても答えられるよう、あらゆる角度から準備しておきましょう。
既存のクライアント情報
- どんな業界?
- 抱えていると思われる課題
既存のクライアントに関しては継続的にフォローしたり、新たなサービス・商品を提案したりが主になります。
自分だったらこのクライアントにはこういう切り口で営業をしたい、というプランを考えておくと、面接の時に具体的な話ができるかと思います。
入社後のことを見通して会社の利益を上げることまで考えられている、というのが面接官に伝われば、その分評価が上がります。
また、クライアントが抱えているかもしれない課題も自分なりに考えて、課題解決方法まで設計できているとより内定に近付けます。
難しく考える必要はありません。
あくまで自分だったらこうする、ここが改善できそう、というオリジナルの考えを持ち、それを面接官に伝えることが大切です。
今後開拓されると思われる新規クライアントを考察
- どんな業界?
- どこの地域?
- 抱えていると思われる課題
- どうやって契約する?
営業職は常に新規クライアントを探しています。
新たに取引できそうな業界はどこか?また、どの地域にまで足を延ばすのか?
既存のクライアントと照らし合わせながら、自分だったらどんな新規クライアントをどうやって獲得するか、ということを考えておきましょう。
本気で内定を取りたい企業があるなら、本気で事前調査をしてください。
まとめ:営業未経験者は営業職に必要な力を正しく理解しよう
営業職に求められているのは「稼ぐ力」だと理解しておくことで、営業未経験でも営業職の内定を取ることは可能です!
営業職に挑戦したいけど未経験だから無理だろうな、と諦めかけている人、弱気になる必要はありません。
まずは営業職への理解を深めるところから初めて、ぜひ内定を掴み取ってください。
おまけ:営業職に限らずどんな職業にも共通する考え方
営業職に限らず、どんな職業でもその仕事に求められている力を理解しておくことで、面接突破の可能性はグッと上がります。
面接では、自分が転職後にやりたいことや自分の長所を中心に話す人が多いかと思いますが、一番大切なのは面接官に「この人を採用したら即戦力として活躍してもらえそうだ」と思わせること。
特に新卒ではなく転職面接の場合、会社が求めているのは即戦力です。
面接官の立場から自分を見た時、自分を採用するメリットは何か?を考えると、面接対策も練りやすくなりますよ。