【東南アジア】日本人の盛大な勘違いと、進む国際化に思うこと

ベトナムで働くことを決めた時、「何でそんなところに行くの?」、「もっと暮らしやすい所あるでしょ」といったマイナスな意見を持たれることが多々ありました。

この「暮らしやすさ」に関して言うと、基準は人それぞれ違うと思うので、難しいところでもあります。

その国の持つ雰囲気だったり、人の性質だったり。

単にライフラインが整備されていれば良い、というわけではありません。

私は「何でそんなところに行くの?」と聞かれる度、「何でわざわざ途上国のベトナムなんか行くの?」という意味が含まれているように感じていました。

実際、東南アジア=発展途上国と思っている人はまだまだ多く、言うなれば一昔前の日本のようなイメージなのだと思います。

まあ、自分の目でその国を見たことがない人からすると、自分の想像で作り上げたその国や地域のイメージが全てなので、そう思うのも仕方ないのかもしれません。

ですが、それとは裏腹に実はものすごいスピードで国際化が進む東南アジア。

今回は、そんな東南アジア(主にベトナム)について私が思っていることをだらだらと書いてみようと思います。

 

東南アジアの魅力に触れたきっかけ

シンガポールのビル

 

初めて東南アジアを訪れたのはもう10年以上前のこと、高校の修学旅行の時でした。

3泊5日という短い期間の中で、マレーシア、インドネシア、シンガポールを訪れ、想像をはるかに超える大都市の様子に驚いたのはついこの前のことのようです。

この時の私は初めての海外旅行に胸を躍らせていました。

恥ずかしながら当時の私はこれらの国名を知っているだけで、どんなところなのか、また何が有名なのかといったことは全く知りませんでした。

そんな中、大きな期待とともに到着したチャンギ国際空港。

空港から外に出た瞬間、湿度の高さと熱気に少しの息苦しさを感じたのを覚えています。

赤道直下の国と言うのはこんな場所なのかと驚くと同時に、日本とは全く違うその環境にわくわくしたものです。

そして、ここで出会った現地の人々は私たち日本人とよく似た外見をしているためかとても親しみやすく、同じアジア人としてなんとなく心の距離も近いような気がしました。

その一方で、シンガポールを除きマレーシアとインドネシアは英語圏ではないのに英語が通じる、ということにショックを受けたのも覚えています。

初めての海外旅行で東南アジアを訪れたことにより、それまで持っていた「海外=欧米」という考えはすっかり消え、この旅行を機に私の価値観も変わっていったように思います。

そして、大学生の時に訪れたタイ。

微笑みの国と言われるだけあって、人の温かさと自由さから成る国の豊かさを実感しました。

そんなタイでもまた、英語が通じるということに軽いショックを受けました。

東南アジアは日本とは違って整備が行き届いていない道路が多いのも事実。

けれど、大きな都市には高層ビルが立ち並び成長しきった様子が伺えました。

そして、外国人が多く暮らす街で飛び交う様々な言語。

日本では味わえない経験が新鮮で、刺激的で、どんどん東南アジアに魅了されていきました。

 

ベトナム人の働く様子に衝撃を受ける

デスクトップパソコン

 

ベトナムで働く人々と触れる機会がありました。

ある会社でベトナム人の働く様子を見学する機会に恵まれ、数日をともに過ごしました。

この時出会った彼らはベトナム語、英語、日本語を使い、コンピューターを駆使して仕事をするといった、私が想像するエリートの姿そのものでした。

彼らはベトナム語の話せない私に対し、日本語(しかもきれいな敬語)を使って仕事のことを教えてくれました。

語学を学習したことがある人なら分かると思いますが、他言語をその言語のネイティブと同じ感覚で使いこなすのは本当に大変なことです。

敬語で一生懸命話しかけてくれる彼らに、感銘を受けずにはいられませんでした。

ベトナムの人々の能力やベトナムの経済成長は、まだまだ日本では知られていない部分が多いので、「東南アジアは発展途上国」だと思っている人が見たら、彼らの能力の高さに驚くはずです。

実際にベトナムで彼らの働く様子を見て、私はかなり焦りを感じました。

  • 国際化する社会の中で日本はどんな立ち位置なんだろう?
  • 3ヶ国語を使って仕事をする会社が日本にはどれほどあるだろう?
  • 先進国と呼ばれることに慣れてしまった日本人はこれからどこに向かうのだろう?

ベトナム人の働く姿からそんなことを考えさせられ、このままでは日本が世界から置いて行かれるような気がしました。

初めて海外旅行をしたあの日から10年以上の時が流れ、マレーシアのクアラルンプールやシンガポールは、すでに世界経済の中心を担う大都市になりました。

そして、ベトナムもそれに続くかのように、急速な経済成長過程にあります。

 

東南アジアで働くことに対する周りの反応

海外で働くことに対し私の家族や友人は肯定的で、いつも背中を押してくれます。

中には家族の反対を押し切って日本を飛び出す人もいるので、それを考えると私は人目を気にせずやりたいことをできる自由さがあり、心地良さを感じています。

ただ、私がベトナムへ行くと決めた際は、家族も少し心配していたようです。

私の家族は誰一人として東南アジアへ行ったことがないので、東南アジアに対するイメージは良くなかったのだと思います。

ただ、そういう私も過去に旅行で訪れていなければ、東南アジアに対するイメージは家族と同じようなものだったかもしれません。

日本を離れる上で、家族の不安はできるだけ取り除いておきたかった私は、撮り溜めていた写真を見せました。

そこは思っている以上に発展していて、英語も通じるし生活するにも働くにも不自由がない場所だ、ということを伝えました。

完全に不安を取り除けたわけではなかったと思いますが、それでもいくらかの効果はあったと思います。

 

東南アジアの急成長をその地で味わう

かつて、シンガポールが日本に追いつけ追い越せで急成長を遂げたように、東南アジア各国の経済成長は明らかで、そのスピードも著しいです。

そんな東南アジアには、日本にいては味わえないようなエネルギーが満ち溢れています。

上手く言葉にできませんが、独特の雰囲気、熱気、活気。

多くの日本人がまだ気付いてないであろう東南アジアの魅力は、きっとその地に行けば誰もが気付くはずです。

日本にも欧米にもないそんな独特な雰囲気の中で、地域とともに成長していく楽しさが東南アジアにはあります。

そして、ここにいたら思わぬ自分に出会えそう・・・そんな期待を感じながら暮らすことが、私にとっての「暮らしやすさ」にも繋がっています。

これからどんどん変わっていくだろう東南アジアの姿を、自分の肌で感じながら暮らすというのは、私にとっては特別なことです。

 

まとめ

東南アジアには、一度訪れたらクセになる魅力があります。

今や「東南アジアは発展途上国」というのは、日本人の思い込みに過ぎません。

当たり前のように英語で観光客をもてなし、様々な民族と共存し互いの文化を重んじる東南アジアの人々。

国際化する社会の中、すでに日本は遅れをとっているのかもしれません。

特に、英語でコミュニケーションを取るということについては。

東南アジアの国々から学べることはたくさんあって、本当に面白いと思います。

まだ訪れたことがない人には、ぜひ行ってみてほしい場所です。

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