世界の人気観光地ランキング1位として輝く“芸術の都”フランス・パリ。
私にとって初めてのヨーロッパ旅行ということもあり、それはそれは浮かれていました。
エッフェル塔や凱旋門に感動し、ディズニパリーも堪能し、心躍らせながら街を散策。
しかしそんな順風満帆な旅の中、パリ中心部でほぼすべての荷物を置き引きされるというありえない失態をおかしてしまいました。
今回は、注意喚起の意味も込めてパリでの体験談をご紹介します。
パリ中心部で置き引きに遭いました
念のため言っておきますが、パリの治安は日本ほど良くないにしても、世界的に見て悪い方ではないと思います。
気を抜かなければトラブルに巻き込まれることもないと思いますが、逆に気を抜けば簡単にトラブルに巻き込まれる可能性があります。
私の場合、完全に私の不注意による失態でした・・・。
パリのどこで何をしている時に置き引きされた?
この時の旅行はパリ→モンサンミッシェル→パリという日程で、置き引きに遭ったのはモンサンミッシェルからパリに戻ってきた日の夜のこと。
パリ中心部からホテルまで少し距離があったため、地下鉄を使うことにしました。
初めて使うフランスの券売機に苦戦しつつもなんとか切符を購入し、さあ行こう!と手元を見ると、スーツケースが消えていました。
気付いたときには時すでに遅し。
券売機の使い方をスマホで調べながら操作に夢中になっている隙に、横に置いていたスーツケースが置き引きに遭っていました。
ほんの一瞬の出来事で、油断も隙もあったもんじゃない。
荷物は常に自分の視界に入る場所(自分の体の前とか)に置いておくべき、とつくづく思いました。
幸いにもスマホは手に持っており、パスポートと財布は肩から掛けたバッグの中に入れていたので、貴重品類は全て無事でした。
それでも着替えやお土産、アクセサリーといった大事なものが入ったスーツケースが丸ごと消えてしまったダメージはかなり大きかったです。
パリで置き引きされたことを保険会社に連絡
海外旅行中にトラブルに巻き込まれた場合、加入している保険会社があれば、連絡すればアドバイスをもらうことができます。
私も旅行前に加入していたので連絡をしました。というか、正しくは保険会社の方から連絡をしてきてくれました。
というのも、スーツケースを丸ごと失くして完全に落ち込んでいた私はひとまず家族に連絡。
とにかく「最悪だ」ということを愚痴ってその日は寝てしまい、保険会社に連絡をするなどという考えは頭の片隅にもありませんでした。
翌朝、ホテルの部屋に保険会社から電話がかかってきたのですが、なぜこちらの事情を知っているんだろう?と不思議に思って話を聞いていると、気を利かせた家族が連絡を入れてくれていたようです。
保険会社の担当者に事情を説明すると、予定している日程はキャンセルしてすぐに警察に行くよう言われました。
保険適用のためには、被害届を提出して証明書を受け取る必要があるとのことでした。
パリの警察署で置き引きの被害届を提出
警察でも事情を説明して被害届を提出。保険会社に提出するための証明書が5枚発行されました。
と、こうやって文字にするとなんだか簡単そうに思いますが、正直ここでのやりとりはかなり苦労しました。
なんせこの旅行、私の英語力がまだまだ未熟だった頃。
ジェスチャーとグーグル翻訳を駆使してなんとか説明をした、という感じです。
その後、受け取った5枚の証明書は保険会社へ郵送。
手続きも無事に終わり、保険料は上限額のウン十万が返ってくるという手厚い保証により、踏んだり蹴ったりのフランス旅行は幕を閉じました。
(保険会社の対応が素晴らしかったおかげで、ちょっとだけ心の傷も癒えた)
余談ですが、スーツケース丸ごと失くす羽目になったので、被害額は50万円を超えていました。
本場のフレンチを楽しもうと、気合い入れてちょっといい服やアクセサリーを持って行っていたので、本当にショックでした。
安全に楽しく!パリで置き引きされないための注意点
せっかくの旅行がトラブルに巻き込まれたがために台無しに・・・なんてこと、できれば避けたいものです。
観光地ランキング1位に輝いているからといって、それが治安の良さを保証しているというわけでもなく、ヨーロッパの多くの地域で旅行者を狙った軽犯罪が多発しているように、パリでも気が抜けません。
置き引きの被害に遭わないためにも
- スーツケースは常に手と目の届くところに置く
- 貴重品(パスポート、財布、スマホ)は肌身離さず携帯する
これらのことは徹底してください。
また、貴重品は口の閉まるバッグに入れて肌身離さず携帯することをおすすめします。
リュックは両手も空いて便利なので旅行に持って行く人が多いかと思いますが、パリでは置き引き同様スリも多発しています。
常習的にスリを犯している者は、後ろから近づいてリュックのファスナーを開けて貴重品を抜き出してく、ということを平気でやります。
私はスーツケースというかなり大きなものを置き引きされたにも関わらず、犯人の気配など全く感じず、気付いたら無くなっていたほどです。
そのため、信号待ちなどで立ち止まっている時にリュックを開けられたとして、気付かない可能性が大きいです。
普段からリュック派の人には慣れないかもしれませんが、防犯のためには斜め掛けできるバッグやウエストポーチの方が安心です。
斜め掛けできるバッグやウエストポーチも両手が空くので、旅行には便利ですよ。
まとめ:パリを旅行するときは防犯対策もしておこう
思わぬトラブルに巻き込まれてしまいましたが、それでもパリは素敵な街でした。
トラブルに巻き込まれなかったらさらに良い思い出になったに違いありません。
余談ですが、当初の予定を泣く泣くキャンセルして警察に向かった日は、ヴェルサイユ宮殿に行こうととても楽しみにしていた日でした。
大切な荷物も失い、楽しみにしていた予定もなくなり本当に残念で、パリはいつか必ずリベンジしようと心に決めています。
そしてその時は同じ失態はおかしたくありません。
みなさんも置き引きやスリにはくれぐれも気をつけて、ロマンチックなフランスの旅をお楽しみ下さい。